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司馬麗子:シルクロードの楽曲でウイグルの魅力を伝えたい
発信時間: 2009-09-23 | チャイナネット

 司馬麗子(しば・れいこ)

 中国新疆ウイグル自治区ウルムチ出身、西安音楽大学声楽科卒業。90年陝西省西安テレビ局主催声楽コンクールで第1位。94年東京音楽大学声楽研究科に入学し、96年に卒業。97年ソレイユ新人オーディションで優秀賞(第1位)受賞。同年8月ドイツバイカースハイム市国際音楽祭に招待され公演。以来、日本のみならず、ドイツ、イタリア、中国などで精力的に公演活動を展開している。現在、中国の山東大学威海芸術学院声楽客員教授、日中文武国際芸術研究学会常務理事などをつとめる 。

 司馬麗子さん(帰化前の名前は張珺)は日本に帰化したウイグル生まれのソプラノ歌手。中国や日本で輝かしい受賞歴を持つだけでなく、ふるさとであるシルクロードの楽曲を歌い、国内外で幅広い公演活動を行っている。はたして、司馬さんはどのような思いを胸に歌っているのだろうか。さっそく、北京放送東京支局長の張国清氏に聞いてもらった。この記事は東方通信社発行の月刊誌・「コロンブス」2009年8月号に掲載されている。

 張国清:西安音楽大学声楽科を卒業したそうですが、音楽にはいつ頃から興味があったのですか。

 司馬麗子:ペルシーアの祖母の影響で子どものころから音楽が大好きでした。ですから、迷うことなく西安音楽大学にすすむことにしたのです。

 張:その後、94年に来日して東京音楽大学声楽科に入学していますね。

 司馬:世界的に有名なギタリストである鈴木巌先生が、中国に演奏旅行に来た際、私は中国側の司会者をつとめていました。そのときに、鈴木先生に目をかけてもらい、来日して勉強してみてはどうかと誘われたのです。日本に対するイメージは鉄腕アトムや山口百恵の歌、高倉健の映画といった感じでしたが、日本で音楽を学ぶことにとても興味を持ちました。それで、思い切って日本で勉強してみることにしたのです。

 張:日本の大学での勉強はいかがでしたか。

 司馬:東京音楽大学の滝沢三重子先生のもとで、あらためて音楽の勉強に打ち込むことができました。最初は日本語がわからなかったので大変でしたが、先生たちの授業は実に興味深かいものでした。よく授業をテープに録音して何度も聞いたものです。  

 また、声楽については、日本語の歌を学べて楽しかったです。クラシック以外の分野については、美空ひばりの歌にとても惹かれました。そのせいか、私も自然と日本語の発音や調子がうまくつかめるようになりました。ただ、ときに気持ちよくなって拍子を速くしたり、伸ばしたりして、先生から注意されていましたが。

 張:卒業後はすぐにプロの道に入ったのですか。

 司馬:西安音楽大学を卒業するとすぐにオーケストラと一緒に仕事をする機会をもらえるなど、仕事には恵まれていたと思います。また、東京音楽大学卒業後、すぐに音楽事務所に入ってコンサートに出るようになりました。97年にはソレイユ新人オーディションに出場し優秀賞(第1位)をもらうことができました。参加者は80人くらいで、東京藝術大学や武蔵野美術大学など、いろんな大学の学生や卒業生たちがいました。

 張:日本ではどのような音楽活動を展開しているのですか。

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