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司馬麗子:シルクロードの楽曲でウイグルの魅力を伝えたい
発信時間: 2009-09-23 | チャイナネット

 司馬:オペラだけでなく、シルクロードの民謡も歌うようにしています。しかも、タタール族やモンゴル族、ウイグル族など、それぞれの部族の民謡を歌うようにしています。伴奏についても、できるだけシルクロードの楽器である「ドンブラ」「手鼓」などを使用してもらうようにしています。そうやってシルクロードの雄大な自然や人々の生活ぶりを伝えることができれば本望です。  それにしても、日本人はシルクロードの民謡をとても喜んで聞いてくれます。ある音楽評論家によると「日本の音楽のルーツはシルクロードにある」という説があるそうですが、ヒョッとしたら日本人のDNAのなかにはシルクロードに通じる部分があるのかもしれませんね。

 張:日本だけでなく、海外でも活躍しているそうですね。

 司馬:日本全国をツアーで回るだけでなく、これまでにドイツに2回、スペインに1回、イタリアに3回行ってコンサートを開催してきました。去年の8月から今年の4月まではローマやフィレンツェ、ペルージャなどに滞在し、コンサートを開いたり、音楽や語学の勉強をしたりしました。  ヨーロッパの人たちからもアジアの歌は高く評価してもらっています。たとえば、私の伴奏をつとめてくれたイタリアの有名なピアニストからは「素晴らしいソプラノだ」と褒めてもらうことができました。また、同じくイタリアで歌ったときには、地元紙に「ウイグル音楽だけでなく、オペラまでカバーする歌手だ」と絶賛されました。本当に嬉しかったです。今年はもう一度ローマとボローニャに行きますが、それからは日本でコンサートツアーを行います。ちなみに、一昨年12月に録音した私のCDが、昨年4月から全国発売されています。タイトルは『シルクロードの幻想』で、前半はシルクロードの歌、後半は日本の歌曲で、全曲鈴木巌先生のギター伴奏です。

 張:日本での生活を振り返ってみて、どんな印象がありますか。

 司馬:最初は言葉もわからずに苦労しましたが、振り返ってみると、いいことがたくさんあったと思います。たくさんの先生や友人たちに囲まれて幸せな生活を送ることができて、とても感謝しています。今では日本のことが大好きになり、私の第二の故郷だと思っています。

 張:今後、どのような音楽活動を展開していきますか。

 司馬:日本は多様な音楽を受け入れられる土壌があります。オペラは今のところ、日本ではメジャーではありませんが、ウイグル、中国、イタリア、日本といった文化をうまく融合していけば、新しいオペラを創造できるかもしれません。そして、そうやってできた歌をひとりでも多くの人に伝えていきたいと思います。

 張:これからも美しい歌を世界中の人たちに届けてください。ありがとうございました。

「中国国際放送局 日本語部」より2009年9月23日

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