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民主党議員が北京のポスト五輪の汚水処理を視察
発信時間: 2009-12-14 | チャイナネット

環境保護や省エネの分野は、中日両国の協力にとってホットな分野の一つである。日本の民主党議員の訪中団一行は11日、北京の高碑店汚水処理工場を見学し、オリンピック後の汚水処理状況について工場の関係者から話を聞いた。

北京の高碑店汚水処理工場を見学する民主党議員たち

 

日本のODAで作られた工場

高碑店汚水処理工場について朱向東工場長は「北京市朝陽区高碑店郷の境内にあるこの工場は、北京市では最大の汚水処理工場であり、中国最大の汚水処理工場です。一日の汚水処理量は100万立方メートルで、北京市では毎日250万トンの汚水が出ますが、半分近くの汚水をここで処理しています」と説明した。

またこの工場は日本のODAプロジェクトの一つで、汚水処理工場の第一期は日本協力基金の25億9800万円を設備の購入に利用。また竪型電動機など日本の設備も多く使われており、北京の日本人学校に通う生徒たちも毎年、見学にやってくるという。

オリンピック後の汚水処理に関心を持つ議員たち

新人議員の斉藤進さん

朱向東工場長の説明が終わると、議員たちは積極的に質問した。新人議員の斉藤進さんは汚泥の肥料としての再利用について、汚泥には重金属が入っている可能性があるが肥料として使って安全なのかと質問。それに対して朱工場長は「国が決めた基準に達した汚泥しか肥料として使えず、使用量や使用年限、汚泥の成分などについても厳しい規定があります。また汚染がひどい工場は全て北京市外に引っ越しているため、今、処理しているのはほとんどが生活用水で、国の基準に達しています」と説明した。

また北京オリンピックの開催により、北京の汚水処理率は45%以上から92%に上がったが、その後の計画について聞かれると、「北京市政府はこれから3年から5年の間に100億元を投入する予定です。処理された水が全て再生水の基準に達することを目指しています」と答えた。

中国全土の汚水処理状況は?

斉木武志議員

かつてNHKの記者をしていた斉木武志議員は、中国全体の数字をたずねた。「中国全土でも汚水処理に力を入れており、全国で運営されている汚水処理工場は660カ所もあります。全国都市部の汚水処理率は60%で、特に東部の沿海部や進んだ地区のほとんどの大都市では80%に達しています」

議員たちは今後も中国で多くの日本の設備や技術が使われるのかということに関心があるようで、神風英男議員は見学後に「こうした施設がどのぐらい中国全土で必要になるのかも含めて、中国の全土で汚水処理や水の問題に関しても今後、何年後にどれぐらいの整備率になるのかということに一番関心があります。日本は省エネや水の問題も含めて相当進んだ技術を持っているので、幅広く交流を深めることができればと思います」と語った。

「チャイナネット」 2009年12月14日

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