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日本人に人気の中国でのMBA取得
発信時間: 2009-12-24 | チャイナネット

1900年頃に米国で考案されたMBA(経営学修士)は、欧米諸国を中心に広がり、今では世界的に認められている唯一の経営管理学位として、先進国の上級職ビジネスマンには不可欠な学位である。歴史も長く、教育システムが整備されている欧米諸国でMBAを取得するのは、普通のビジネスマンにとって当然の選択だろう。しかし今、中国でMBAを取得する日本人が増えている。

中国初の民間ビジネススクールの長江商学院では22日夜、日本語オープンレクチャーシリーズの一環として、清華大学経済管理学院や北京大学光華学院、長江商学院など中国のトップビジネススクールでMBAの取得をめざす3人の日本人をゲストに招き、中国でMBAを学ぶ理由や、クラスメートたちのバックグラウンド、中国での学習が自分にもたらした変化などについて語るトークセッションが開催された。


「中国経済が台頭するにつれて、中国は日本にとってさらに重要な存在になるため」と話すのは、清華大学経済管理学院インターナショナルスクールでMBAを学ぶ松林賢司さんだ。

2008年末の時点で、日本にとって中国は最大の貿易相手国であり、最大の輸入国、輸出国としては2位である。そのため中国の日本の現地法人数も急増しており、中国のビジネスの現状や中国の法律、中国独自のビジネス慣習に熟知し、中国で人的ネットワークを構築することは、中国と貿易関係を結んだ企業や中国に進出しようとしている企業経営者にとっては極めて重要だ。そうした理由から、中国の企業経営者育成の為に設立されたこうしたトップビジネススクールが日本人に注目され始めている。

今年、長江商学院でMBAを学んでいる向井秀雄さんは、中国での学習を通じて、ビジネス知識を身につけることができるだけでなく、中国人に対する認識も変わったという。北京に来る前、過去の歴史を理解する向井さんは、中国人は日本人が嫌いだと思い込んでいた。しかし中国人のクラスメートたちはみんな親切で、中国に来るまでの考え方が変わったと語る。

現在、中国でMBAを取得したいと思っている日本人はまだ少数だが、これからどんどん増えていくことは間違いない。そうした予想の確かさはトークセッションに参加した人たちからも見て取れた。約30人の参加者の中には、中国でMBAを取得したいと考えている日本人留学生が何人もおり、中国に派遣されている日系企業の駐在員で、ずっとMBAを学びたいと思っているが最後の決断が出来ないという人もいた。彼らは中国でのMBAの取得に非常に興味を示し、3人のゲストに様々な質問を投げかけた。

実際、中国でのMBAの取得は日本人だけでなく、世界各国の人たちから関心を集めているようだ。向井さんのクラスの56人のうち、米国やイギリス、カナダなどの留学生は全体の約27%を占める15人で、北京大学光華学院インターナショナルスクールのMBAを学ぶ富田建蔵さんも、クラスの半分は外国人だと言う。

「チャイナネット」 2009年12月24日

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