胡錦涛主席が菅直人首相と会談、5つの提言

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発信時間: 2010-06-28 12:59:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 胡錦涛国家主席は27日、日本の菅直人首相とトロントで会談した。

 胡主席は「中日は隣国で、共にアジアと世界の重要な国であり、地域・国際問題において広範な利益を共有している。長期安定・善隣友好的な中日関係の発展は、両国および両国民の根本的利益に合致する。これは国際社会もあまねく期待するところだ。日本の民主党と新内閣が中日関係を重視していることを称賛する。中国は中日関係を重視しており、日本側と共に、現在の好機を捉え、中日間の4つの政治文書を基礎に戦略的互恵関係の持続的で踏み込んだ前向きな発展を促していきたいと考えている」と指摘した。

 胡主席は中日関係の一層の発展について、次の5点を提言した。

 (1)ハイレベルの意思疎通を強化し、戦略的相互信頼を強化する。両国の指導者間の緊密な接触を維持し、政府・政党・議会・防衛当局間の対話・交流を踏み込んで実施する。

 (2)経済貿易協力を深め、互恵・ウィンウィンを実現する。ハイレベル経済対話などの枠組みの機能を十分に発揮し、経済貿易協力の安定した発展を促し、エネルギー環境・循環型経済・ハイテク分野の協力を強化し、経済貿易協力の構造転換と高度化を促す。

 (3)国際・地域問題での協調・協力を強化し、共通の利益を拡大する。北東アジアの平和・安定維持に共に力を尽くし、東アジア協力と東アジア共同体の構築を推進し、世界金融危機や気候変動などグローバルな試練について対話・協調・協力を行う。

 (4)人的・文化交流を拡大し、中日関係を支える民意の基盤を固める。青少年・メディア・文化・友好都市・民間団体交流を粘り強く実施し、若い世代を中心に両国民間の相互理解と友好的感情をたゆまず深める。

 (5)敏感な問題を適切に処理する。中日は緊密な付き合いのある隣国であり、問題や溝の発生は避けがたい。双方は大局に目を向け、慎重・適切に処理し、両国関係の安定・発展の大局に影響がないようにしなければならない。

 菅首相は「新内閣は日中関係の発展を非常に重視している。これは両国にとって非常に重要であるのみならず、アジアの平和と発展にとっても重要な意義を持つ。日本政府は日中間の4つの政治文書の原則と精神に基づいて日中関係を推進していく。日本側は中国側と共に努力し、さらに両国関係の戦略的内容を拡充し、ハイレベル往来や政党・議会・当局交流を推進し、各分野の対話や協力を強化し、互恵・ウィンウィンの経済貿易関係を発展させ、青年交流を中心に人的・文化交流を強化し、東アジア協力を共に推進し、両国関係の発展において生じる問題を適切に処理していきたい」と表明。日中間の4つの政治文書には今も活力があると指摘した。

 両首脳は朝鮮半島情勢についても意見交換した。

 「人民網日本語版」2010年6月28日

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