日本の神戸市立王子動物園で8年にわたって飼育されていたオスのパンダのコウコウ(興興、14歳)が死亡した件で専門家は、死因は動物園側が発情期ではない時にコウコウに麻酔をかけて精子を採取したためだと考えており、中国国家林業局は日本側に対してコウコウの死体を保存するように求め、専門家グループを立ち上げて日本で死因を調査する。
神戸市によると、コウコウは9日午前に人工授精のために精子を採取する処置を受けていたが、麻酔から目覚める前に心肺停止状態になり死亡した。
コウコウを飼育したことがある四川臥竜中国パンダ研究センターの専門家は、日本側は精子を採取する前に臥竜に連絡しておらず、コウコウの死亡は麻酔と関係があると考えている。ある獣医は「14歳のパンダは青壮年にあたるが、精子を採取する季節としては適切ではない。秋にはパンダの生殖腺はとても少なく、精子を作ることも出来ない場合がある。オスのパンダは季節周期での発情で、年に1度の発情期にだけ精子を採取できるチャンスがある。それは3月から5月までの春の時期だ。それを過ぎれば採取することは出来ない」と説明する。
中国野生動物保護協会によると、中日パンダ繁殖協力協議によりパンダ死亡の弁償額は50万ドル(約4200万円)だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年9月15日