――最後に、「北京週報」を通じて、日本人の読者に伝えたい一言をお願いいたします。
中国は国がでかいわけで、やることもでかい。日本は国が狭いから、でかいものはできない。ただ、劣等感を持つ必要はない。昔、日本人は唐の時代以来、中国の文化をいろいろ取り入れてきた。例えば、宮殿などの建築様式は中国から持ってきた。ところが、でかいものを作る土地がないので、日本はどうしてもでかい中国で発達したものを小さくせざるを得ない。日本人は小さくしただけでなく、その小さくする過程で、もっと内容を濃くした。その中身をよくする、新しい機能をつける、そういうのは日本人の昔からの特徴なのだ。だが、中国のものすごさ、規模の大きさ、やるもののでかさ、それは日本と違うから、北京週報のいろいろな報道を通じて、日本人が考えられない中国のパワーをよく認識してほしい。
西原春夫氏プロフィール
1928 東京・武蔵野市に生まれる
1962 法学博士 (早稲田大学) 早稲田大学助教授
1982~90 早稲田大学総長
1995~98 早稲田大学ヨーロッパセンター (ボン) 館長としてドイツ・ボンに滞在
2005~ 特定非営利活動法人アジア平和貢献センター理事長
【栄誉】
1991 ドイツ連邦共和国より第一級功労十字勲章
1995 中国・上海市政府より白玉蘭栄誉奨
2006 武漢大学より国際交流突出奨励奨
2007 日本国天皇より瑞宝大綬章
「北京週報日本語版」2010年9月30日