これまで中日関係の歯車がかみ合わず、すでに決まっていた両国民間団体の相互訪問も一時延期されていたが、事態の収拾に伴い、両国は徐々に民間団体および個人の訪問往来を再開し始めている。ウェブサイト「日本新華僑報網」が伝えた。
中国の大学生400人が12日、日本を訪問した。これまで釣魚島近海で起きた中国漁船衝突事件が中日関係の悪化をもたらし両国の民間交流に影響を与えていたが、少しずつ状況が回復しているようだ。
今回日本を訪問する大学生代表団は吉林省や浙江省などから集まった。全員が日本政府の招待を受け、12日から9日間、茨城県や宮城県などで友好訪問を行うことになっている。
代表団出発前夜の11日夜には北京で壮行会が開かれた。会場では日本駐中国大使館の山田重夫公使があいさつし、「日本と中国の間にはときおり意見の違いが起きることもあるが、両国関係はこれまで一貫して友好と協力の強化を基盤としてきた」と述べた。また代表団からは女子大生の1人が自身の意見と今回の訪日への期待を語り、「今は少し問題がありますが、両国関係が今後よい方向に発展することを固く信じています」と寄せた。
「人民網日本語版」2010年10月13日