1年に1度の「中国人作家富豪ランキング」が15日に発表され、香港、マカオ、台湾の作家の大陸での著作権収入が初めて公表された。また「中国で稼いでいる外国人作家の富豪ランキング」も登場し、この2つのランキングを比較すると結果は驚くものだ。
「中国人作家富豪ランキング」が公表
中国人作家富豪ランキング
この10年は中国の経済成長の黄金の10年。しかし中国大陸部の図書1冊の平均売上部数はわずか6000冊に過ぎない。ところが西側のベストセラーが中国で次々とブームを巻き起こし、中国人読者のお金がどんどん外国人作家の懐に流れている。
イギリスの女流作家J・K・ローリング氏の小説「ハリー・ポッターと賢者の石」が中国で発売されたのは昨年9月。この10年間に7冊が出版され、1冊の平均売上冊数は300万冊に上っている。彼女は中国大陸部に来たことがないが、いとも簡単に中国人から9550万元(約12億円)を稼ぎ出した。それに彼女1人の印税収入は、中国人のベストセラー作家全員の印税収入を上回っている。
「中国で稼いでいる外国人作家の富豪ランキング」で日本人のランキングは以下の通り。4位・村上春樹、印税1250万元(約1億6000万円)、代表作『1Q84』。10位・東野圭吾、印税530万(約6600万円)、代表作『容疑者Xの献身』)。11位・黒柳徹子、印税500万元(約6300万円)、代表作『窓ぎわのトットちゃん』)。14位・渡辺淳一、印税420万元(約5300万円)、代表作『失楽園』。
外国人作家が中国で大金を手にする中で、中国文学も積極的に海外市場に進出しているが、残念なことに海外で売上の多い中国の現代文学作品はまだない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月16日