日本内閣府が9日発表した2010年7~9月期の国内総生産(GDP)改定値は、年率換算で4.5%増と、速報値の3.9%増から上方修正された。日本のGDPは4四半期連続の増加となり、事前予測も上回った。
しかしそれでも、今年第3四半期の中国のGDPは1兆415億ドルで、日本の1兆359億ドルを超えた。
今年第2四半期、中国のGDPは日本を上回り、外国のメディアは相次いで中国は世界第二の経済国になったと報じた。
しかし、日本の内閣府は、1~9月期のGDP総額に基づいて計算すれば、日本は依然として第二位であると表明。すでに発表されているデータによると、1~9月期の日本のGDPは3兆959億ドルであるのに対し、中国は3兆946億ドルである。
これに対し経済学者は次のように分析する。エコカー補助金の終了やたばこ増税などの影響を受け、第4四半期の日本のGDP成長率はマイナス1.7%になる。よって、2010年通年では中国が日本を超えて米国に次ぐ世界第二の経済国になるのはほぼ間違いない。
個人消費が経済成長を刺激
第3四半期の日本のGDPが事前予測を上回ったのは、個人消費が大幅に伸びたためである。とりわけ政府の一連の景気刺激策は、自動車や家電等の商品の個人消費を刺激した。
一方、日本の経済成長に対する外需の貢献は徐々に減少しており、第3四半期はほぼゼロであった。
これに比べ、中国の固定資産投資はGDP成長率のかなりの部分を占める。
2010年第3四半期、中国の固定資産投資の増加幅は前年同期より縮小したものの、24%に達した。
「国富民強」にはまだ遠い中国
国際通貨基金(IMF)によると、中国の1人当たりGDPは日本の10分の1にも満たない。中国は「国富民強」の理想にはまだ遠い。ある経済学者は、中国と日本は国土面積、資源、人口においても大きな差があるが、それよりも1人当たりGDPの差のほうが重大であると指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月13日