2頭のパンダは、日本で最も輝くスターになっている。30時間以上の長旅を終えた、中国の四川省からやってきたパンダの「仙女(シエンニュ)」と「比力(ビーリー)」が21日深夜、東京の上野動物園に到着した。日本放送協会(NHK)は到着の様子を生中継し、200人以上が空港で出迎え、数百人がパンダが新しい住居に入るのを目にするため、深夜の寒さも構わず上野動物園の入り口で待機したことを伝えた。日本は22日、パンダによる巨大な経済利益を計算し、賃貸料は年間7800万円だが、利益は年間200億円にのぼると予測した。
日本のニュースサイト「J-CASTニュース」の22日付けの報道によると、中国に支払う2頭のパンダの賃貸料は年間7800万円、上野動物園のパンダ館改修にかかる費用は9000万円だが、日本のうえのパンダ歓迎実行委員会は、上野動物園の観光客数は毎年100万人以上増え、それに伴う食事や宿泊、ショッピング、交通費は200億円に達すると予測している。
米ブルームバーグ社は21日、日本が中国からパンダをレンタルしたのは中国人観光客を惹きつけるためだと報じている。日本の観光庁は、2016年に600万人の中国人観光客を引き込むことを目指しているが、2010年の中国人観光客はわずか140万人にとどまった。また報道は日本の大和証券の幹部の話を引用し、「中国人観光客は日本にとってますます重要になっており、パンダはシンボルに過ぎず、さらに重要なのは両国間の政治対話だ」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月23日