アメリカ高官が最近、「日本文化はゆすりの文化。沖縄人はごまかしの名人で怠惰」などと発表したとして、日本では批難の声が上がっている。日本政府はアメリカ高官の発言が国民感情を傷つけたと主張、沖縄県議会も抗議決議を全会一致で可決し、アメリカ高官に発言を撤回するよう求めた。アメリカ国務省はこの高官に対し詳しい説明を求めている。
米高官、日本の文化は「ゆすりの手段」
日本共同通信は6日、米国務省のメア日本部長が昨年末、米大学生らに国務省内で行った講義で、日本人は合意重視の和の文化を「ゆすりの手段に使う」「沖縄人はごまかしの名人で怠惰」などと発言していたと報じた。
メディアは、「メア氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題など日米交渉に実務者として深く関与、移設先を同県名護市の辺野古崎地区とした現行案決着を米側で強く主張してきた人物の一人」と紹介、発言は差別的で、日本と沖縄への基本認識が問われる内容だと伝えた。
講義を聞いた複数の学生のメモを基に作成した「発言録」によると、メア氏は「日本の和の文化とは常に合意を追求する」「日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。合意を追求するふりをしながら、できるだけ多くの金を得ようとする」と述べたという。
沖縄については、「(日本政府に対する)ごまかしとゆすりの名人」「怠惰でゴーヤーすら栽培できない」などと発言。また、普天間飛行場については、「(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港と同じ」で特別に危険でないとし、日本政府は沖縄県の仲井真弘多知事に「お金が欲しいならサインしろ」と言うべきだと述べている。
日本側「米高官の発言は国民感情を傷つけた」
枝野幸男官房長官は8日、参議院予算委員会で、メア氏の「沖縄人はごまかしの名人で怠惰」という発言を厳しく非難した。枝野官房長官は万が一、事実なら極めて不適切で、沖縄県民や日本人の心情を著しく傷つける。容認しがたい」と発言。また、「米国内でも対応を検討し、近く説明があると理解している」と述べた。
北沢俊美防衛相も記者会見で、「事実とすれば、沖縄県民を愚弄することで、極めて遺憾だ」と述べた。
米国務省は7日、「怠惰でゴーヤーすら栽培できない」「(日本政府に対する)ごまかしとゆすりの名人」などの発言について、メア氏に詳しい説明を求めていると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月9日