撫順戦犯管理所・跡地陳列館の張継承館長は「多くの日本人戦犯が帰国後、中日友好のために奔走した。彼らは『中国帰国者連絡会』を設立し、自分の体験を日本の人々に語り継ぎ、侵略戦争を反省するよう呼びかけている。撫順戦犯管理所で『改造』を受けた日本人戦犯で、ご健在なのはもう20人もいない」と話していた。
戦犯の後継者たちが日本で「撫順奇跡継承会」を設立したおかげで、「平和の道」は今も途絶えることなく続いている。張館長は「この民間グループは毎年多くの日本の小中学生を撫順戦犯管理所の見学に連れて来る。それによって、彼らは先祖が中国で受けた人道的な「改造」の歴史を理解することができる」と言う。
「この貴重な歴史を知る人は未だに少ない。今回の巡回展示は戦犯管理所での出来事をもっと多くの人に知ってもらい、日中友好を促進するため、世界平和を守るために貢献したい」と張館長は話す。そして、近い将来、日本での開催も実現できればと考えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年4月6日