日本の放射能漏れ事故で東京電力は福島第1原発から高レベル放射性汚染水が海に拡散するのを防ぐための作業を9日から開始した。低レベル放射性汚染水への海中放出作業も同日、終了した。「人民日報海外版」が伝えた。
放射性汚染水の海への漏出と東京電力による人為的な放出には国内外から幅広く懸念の声が上がっている。日本の専門家は「30年後には放射性物質は太平洋全域に拡散するが、濃度は非常に低く、人体への影響はない」と指摘する。
一方、日本気象研究所の青山道夫研究員は「放射性物質は時間と共に海中に拡散し、濃度は非常に低くなるものの、現在の技術条件では一旦漏出した放射性物質の回収は困難だ。このため監視を強化し、食物連鎖による生物の体内への蓄積を注視する必要がある」と指摘する。
「人民網日本語版」2011年4月11日