錦鯉は日本で「泳ぐ宝石」といわれる。鮮やかな色、美しい姿で、日本の庭園を彩る重要アイテムで、「観賞魚の王」という称号があるほどだ。
錦鯉の原種は赤色で、中国の西晋時代(265年~317年)にすでに記録に残っている。赤い鯉は観賞魚として、明時代(1368~1644年)には一般に広まった。その後、赤い鯉は朝鮮を経て日本に伝えられた。最初は貴族が池の中で観賞するだけで一般人は観賞する機会がなかったが、長い時間を経て人工飼育でさまざまな色の鯉を飼育できるようになり、美しい芸術品となった。
18世紀初め、日本の新潟県中越の山古志村の村民が田畑で働いていた時に、非常に美しい色の鯉を見つけたという言い伝えがある。この魚が獲って食べられてしまうことを恐れて、家の池で飼育した。長い冬、低温が魚の遺伝子を変化させ、何代にもわたって鯉の色は変化していき、当時「花鯉」と呼ばれるようになった。
純血種の鯉の価格はかなり高価で数百万円の鯉もいる。数千円で買った稚魚を5年間飼育し、最終的に100万円で売り出した人もいるそうだ。日本では毎年、錦鯉の品評会が行われ、第1位の鯉は数百万円また数千万円以上の高値がつく。