華人博士の学術著書 日本地方財政学会｢佐藤賞｣を獲得
華人博士の学術著書 日本地方財政学会｢佐藤賞｣を獲得。 5月28日、那覇市の沖縄県自治研修所で開催された日本地方財政学会2011年総会において、第11回日本地方財政学会佐藤賞の授賞式が行われた。華人経済学博士である徐一睿氏の著作『中国財政調整の新展開』は同学会の佐藤賞（著書の部）を受賞された…
タグ： 華人 博士 学術 著書 日本 地方 財政 学会
『中国の財政調整制度の新展開』表紙
「日本僑報」によると、5月28日、那覇市の沖縄県自治研修所で開催された日本地方財政学会2011年総会において、第11回日本地方財政学会佐藤賞の授賞式が行われた。華人経済学博士である徐一睿氏の著作『中国財政調整の新展開』は同学会の佐藤賞（著書の部）を受賞された。
徐一睿博士の著書『中国財政調整制度の新展開』は2010年5月に日本僑報社から出版されたものである。日本の経済学者である慶応義塾大学金子勝教授と渡邊幸男教授、華人学者関志雄博士は『中国の財政調整制度の新展開』を推薦している。本書は発行の１ヶ月後には、八重洲ブックセンターのベストセラーランキングで中国関連著書の5位にも選ばれた。
『中国の財政調整制度の新展開』では、2003年に中国政府が打ち出した「調和の取れた社会」という戦略方針を背景に、21世紀に入ってからの中央政府主導の社会政策に焦点を絞り、調和の取れた社会の実現に向けて行われた中央と地方政府および地方政府内部（県域間）の政府間における財政関係の変化と特徴を考察したものである。さらに、中央政府が主導した農業税の廃止、新型農村医療保険、農村義務教育推進など、個別政策の実施過程において、上位政府による下位政府に対する財源保障と補助のあり方についても実証的分析を行っている。
徐一睿博士は1978年上海生まれ。1997年に日本へ留学し、1999年に慶應義塾大学の経済学部に入学、2009年10月に慶應義塾大学で経済学博士号を取得した。現在は慶應義塾大学の助教を務めている。
日本僑報社の編集長兼日本湖南人会会長である段躍中氏によると、華人出版社の書籍が日本学術団体の賞を取ったのはこれが初めて。華人学者の学術レベルが絶えず上昇し続けていると同時に、日本の読者の中国経済に対する関心の高さも窺える。
日本地方財政学会は1990年代初期に設立され、現在日本や世界各国の地方財政学者が500人以上在籍している。佐藤賞は日本財政学に大きな貢献をされた、故佐藤進先生（元東京大学教授）の、地方財政研究を発展させたいというご遺志に基づき創設されたものである。華人学者が佐藤賞著書の部で受賞したのは初めてのことである。
｢中国網日本語版(チャイナネット)｣ 2011年5月30日
「中国網日本語版（チャイナネット）」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
コメント数:0最新コメント
一覧同コラムの最新記事
