日本専門家 キッチンから消え行くおふくろの味

日本専門家 キッチンから消え行くおふくろの味。

タグ: 半製品,キッチン,食品工業,無形文化遺産

発信時間: 2011-08-22 13:42:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本大阪にある国立民族学博物館の名誉教授、石毛直道氏は、8月20日杭州で3日間にわたり開催された「2010杭州・Asian Food Culture Heritage Forum」で、市場に出回っている加熱してすぐに食べられる半製品の出現で、キッチンの役割はもともとの役割から、ただ食べ物を温めるだけになりつつある。すべての家庭で目に見えない特色のある「おふくろの味」が消えていく問題に直面していると語った。

石毛教授は、20世紀後半、食品工業が著しく発展するに従い、飲食業の産業化が現実となり、伝統的な飲食文化は強烈な衝撃を受けた。レストランのキッチン、食卓が家庭のそれに取って代わったという。また、家庭料理や自家製の料理の仕方を、明確に保護対象にするすべきと訴えた。失われゆく伝統的な味を救う方法は、文化遺産に登録することだという。

中国の料理科学の創立者であり、有名な飲食文化学者の季鴻昆さんは石毛教授と共通の考えを持っている。中国の伝統的な飲食文化を無形文化遺産に申告すれば、技術を伝承でき、大いに発揚することができると考えている。

石毛教授は、家庭には伝統的な飲食の知識を教えたり、普及したりする役割を失ってきている。今は、学校教育の役割を十分に発揮し、体験する機会を増やすべきだという。日本で「食育」という新しい科目が現れ、すでに中小学校教育の課程に組み込まれている。日本の学校は昔の家庭の役割を果たしていると語った。

飲食文化を文化遺産登録にすることについて、石毛教授は独自の考えを持っている。人々の地域や民族飲食文化に対する認知は、真実の歴史によって発展するべきもので、飲食文化に対する誇りは特に重要なので、申請許可に含まれるべき条件であるという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月22日

日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。