日本新華僑報は22日付の記事で、日本の華人華僑社会が力をつけてきていると報じた。これは人数の増加と、経済的実力の飛躍的成長を反映したものだ。日本在住の新華人華僑はアルバイトで生計を立てる貧困状態から脱し、富裕層の仲間入りを果たしている。彼らは人のあたたかさ、質の高い精神的生活を求めるようになり、金に困らない華僑華人の歴史を歩み出した。
以下は記事の要約。
はじめに、日本において、新華人華僑の投資家が増加している。日本の華人華僑の収入が安定・増加するに伴い、不動産や外貨に投資を行う投資家が増加した。多くの人は家を1軒購入するだけでは物足りず、不動産価格の低迷を機に、2軒目、3軒目を購入し大家となっている。これらの傾向は日本の不動産業者の注目を集め、「外国人お断り」の態度を改め、在日の新華人華僑を顧客として迎えている。これは20年前では想像すらできなかったことだ。不動産業界、外貨取引、株式市場における華人華僑の影響力が高まってきた。在日華人のサイトでは、多くの人が株・金・為替状況・株式市場の動向について話しあっており、投資の体験談を交換している。さらに中国語の新聞・雑誌を見ると、金融会社や不動産取引の広告が増えている。これは在日華人の生活レベルが向上したことを示している。
次に、在日の新華人華僑のうち、社長になる人が増加した。中国人はそもそもビジネス上手だ。多くの中国人は来日後、アルバイトを資本の蓄積と見なし、最終目標を会社・店舗の設立としている。90年代より、中国人経営によるホテル、商店、貿易会社等、伝統的なサービス業が増えてきた。日本にITブームが到来すると、新華人華僑によるIT企業が続々と出現し、安定した経営で良好な業績を収めた。彼らの存在もまた、新華人華僑の豊かさを反映している。
最後に、お金ができ時間的余裕ができると、新華人華僑による集まりが増加した。自費による旅行の機会も増えた。あるサイトでは週末のパーティー、旅行や登山といった活動が計画されている。これまでの新華人華僑は仕事に明け暮れ、お金ばかりか時間も欠如していた。豊かな生活を送るため、全ての時間をアルバイトと学習に費やしていたのだ。自分でお金を払う集まりであれば、出来る限りこれを避けようとし、自費による旅行など極めて稀であった。しかし今や一部の華人サークルは、ほぼ毎週自費による食事会を開き、生花や料理等の講座も開催する。有料ではあるが、参加者も多い。また彼らは登山や温泉などの旅行も行っている。これらは在日の華人華僑がもはや純粋な労働者ではなく、豊かな富豪となったことを示している。彼らは人のあたたかさ、質の高い精神的生活を求めるようになり、金に困らない華僑華人の歴史を歩み出した。今後、在日の新華人華僑が増加するに伴い、これらの豊かさを反映する事柄もますます多彩化するだろう。
「人民網日本語版」2011年8月24日