荒川さんの家族はこのような活動に参加することに疑問を持ち、友人らも世間一般的なことではないと思っているため、志が同じ人たちとしか討論できない。
彼女は歴史を反省する2つの活動の主催に参加したが、これらは義務で、得た収入はすべて次の活動の経費になる。そのため、普段はアルバイトをして生計を維持している。
荒川さんによると、活動を主催する際に資金集めや場所探しなどをしなければならず、多くの困難があるが、最大の問題は大きな精神的プレッシャーがあることである。活動では本名が公開されるため、匿名の脅迫電話や抗議メールを受けたり、南京大虐殺の史実を捏造したと非難されたり、さらには「反日主義者」と罵られることもある。
「自分が世間の別の一面に隠れているよう。世間では少数グループだが、心の中には非常に強い願望があり、歴史に目を向けたがらない人や否定する人に歴史の存在を認めて欲しいと思っている」と荒川さん。
彼女を長年支えてきたのは、彼女たちの活動を応援する人だ。励ましのメールや手紙もよく寄せられ、遠くから『心から応援している。これからもがんばって』といった簡単な言葉があるだけだが、かすかに思えるこのような力は実は大きな励みになっている。