日本は不景気が続いている上、今年大地震、津波、原発危機といった三重の打撃を受け、5年で6人の首相が交代し、日本は政治混乱の代名詞となり、一部のメディアの目には「2度目の敗戦」を経験したように映っている。一方、日本人の多くは自国に対する自信に満ちている。環球時報が伝えた。
「がんばれ!日本!」。これは記者が日本滞在中、沖縄、長崎、東京で見かけたスローガンだ。時には海辺の遊覧船、時には映画館のポスターで見かけ、東大の学生が東京最大の寺院・浅草寺にもこのスローガンを掲げた。彼らは150匹の猫の図案で巨大な猫をつくり、震災後の日本に元気を送っていた。3・11の震災後、経済関連メディアは「2度目の敗戦」と伝え、稀にみる大地震は日本人全体に危機感を与えた。
このほかに記者は日本社会から直接より多くの悲痛の傷跡を見ることはなかった。記者が取材した大多数の日本人は「2度目の敗戦」は大げさだとし、逆に日本の政治混乱、「国を引っ張る優秀な政治家がいないこと」に失望する一方、こうした状況にあっても日本人の生活が安定していることに誇りを持っていた。
長崎の自動車会社の元取締役だった富永康氏(78)は、「日本は戦後、オイルショック、プラザ合意による円高など重大事件を経験した。日本経済に対する衝撃は今回の地震をはるかに凌ぐものだった」と記者に話した。国会議員の荒井広幸氏は、「今の日本は迷走する船のようで、今後モノの豊かさを追求する道を行くのか、心の豊かさを追求する道を行くのかわからない。これは日本が成熟した社会であるということだ」とし、「中国に比べ、日本はニュースのない国だが、これこそ日本の安定だ」と話した。