中国人観光客による沖縄旅行の便宜を図るために、日本政府は今年7月1日より、日本に観光旅行に来る中国人に対し、沖縄を入国地とし、沖縄で1日以上滞在するという条件の下で、3年間有効の短期滞在数次査証(マルチビザ)を交付することを取り決めた。東日本大震災後、日本国内の観光産業が少しずつ回復を見せる中、福島県から1,800キロメートル以上と遠く離れた沖縄は、夏休み以降、中国人の日本観光の第一目的地として賑わっている。
「日本のハワイ」と絶賛される沖縄には、世界最大規模の水族館や「万座毛」と呼ばれる海岸の絶壁、また海水淡水化センター、色とりどりの珊瑚で囲まれた美しい離島…。広東省江門市大方旅遊国際旅行社の出国部責任者の区穂芬さんによると、日本は中国人の海外旅行先として大人気の国である。東日本大震災の影響が少しずつ薄れ、日本旅行の計画を立てる人達も多くなってきている。大方旅遊では、地震発生から今日まで、十数団体もの観光客の日本ツアーを手配している。
原発事故の福島県から遥かに遠く
放射能汚染の心配いらず
区穂芬さんは「原発事故で日本へのツアー客は激減しました。心理的なものも大きく、日本への旅行を回避したがる人は少なくありません。実際には、日本の観光地の多くが震災地域から1,000キロメートル以上も離れており、放射能汚染の危険性は極めて低いのです。沖縄は福島県より1,800キロメートルも離れています。また中国に近く、香港から飛行機で沖縄の那覇空港まで2時間15分しかかかりません。沖縄は日本旅行の目的地の中でも最も安心できる所だと言えるでしょう」と述べている。
日本政府観光局の招きにより、今年6月、区穂芬さんを含む多くの同業者が沖縄の観光資源の視察にやって来た。まずは食事である。沖縄と言えば各種刺身、セルフ方式の焼き肉、居酒屋メニュー、アメリカ料理が有名である。種類が多いだけでなくいずれも手が込んでいる。沖縄は原発事故が起きた福島県から1,800キロメートル以上離れているため、食品が放射能汚染されているのではないかと心配する必要はまったくない。
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