旧日本軍毒ガス兵器で中国人少年が被害に 賠償請求棄却

旧日本軍毒ガス兵器で中国人少年が被害に 賠償請求棄却。 劉浩さんと周桐さんは04年7月、中国吉林省敦化市蓮華泡地区の小川で毒ガス兵器を発見。二人が漏れた液体に触ると、手足に水泡ができ、約2カ月入院。その後も免疫力の低下など中毒症状が残った…

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発信時間: 2012-04-17 10:28:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

旧日本軍が遺棄した毒ガス兵器で被害を受けたとして、中国人の劉浩さんと周桐さんが日本政府にそれぞれ3300万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は16日、請求を棄却した。日本の共同通信社が伝えた。

劉浩さんと周桐さんは04年7月、中国吉林省敦化市蓮華泡地区の小川で毒ガス兵器を発見。二人が漏れた液体に触ると、手足に水泡ができ、約2カ月入院。その後も免疫力の低下など中毒症状が残った。

原告は「日本は蓮華泡地区に遺棄した毒ガス兵器があると認識していたにもかかわらず、調査を実施せず、遺棄現場の封鎖や住民に危険を知らせるなどの防止対策も行わなかった」との見方を示した。

これに対し、小林久起裁判長は「日中両国ですでに他の地区から調査を始めることで合意しており、中国政府も蓮華泡地区で緊急の防止対策を行う必要性を指摘しなかった」とし、「被害を未然に防止できなかったことは遺憾だが、日本政府が事故防止措置を早急に実施すべきだという危険性を認識できたとは認められない」と述べた。

似たような訴訟はこれまで本件以外に3件あった。1950~1995年に起きた事故の訴訟2件については、09年に日本の最高裁が原告側の敗訴を言い渡した。03年に黒龍江省斉斉哈爾(チチハル)市で起きた死傷事故に関する訴訟は、東京地裁が10年に請求を棄却、原告は上訴し、東京高裁での審理がまだ続いている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月17日

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