日本主導の下、日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議は26日、海洋における安全保障について初めて話し合った。「政治目的」の太平洋諸島への多額の援助が疑われる中、野田佳彦首相は中国の「金銭外交」でこの地域における影響を拡大していることへの警戒を呼びかけた。2日本の艦船3隻が8日、中国とにらみ合うフィリピンを「親善訪問」。日本はフィリピンに巡視船を援助する計画もある。南中国海問題について、「人ごとではない」と吹聴する日本のメディアは、中国とフィリピンの対立は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に対する警告でもある、日本は中国が慎重に事を運ぶよう促す必要がある。
在日学者の庚欣氏は27日、「釣魚島の購入、各種軍事演習、外交包囲など日本の中国に対する動きは最近活発化し、いたるところで中国と争おうとする雰囲気さえある。中国をアジア太平洋の悪竜に仕立て上げようとしている」と環球時報の記者に話した。ただ、こうした小さな動きは日本が中国に大きな脅威になる力がなく、中国を困らせることしかできないことを説明しているという。
産経新聞は27日、「今回の首脳会議は従来と違い、初めて議題にした海洋安全保障について国際法や海洋ルール遵守の重要性を強調。中国を間接的にけん制するねらいがある」と第6回日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議について報じた。野田首相は首脳会議終了後、会議はいかなる国も念頭にないと強調したが、それは表向きの言葉だろうとも付け加えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月28日