2011年末現在、中国の日本国債保有残高は2010年末より71%増え約18兆円になり、過去最高を更新した。
統計によると、2011年末現在の中国の外貨準備高は3兆1810億ドル、外貨準備高に占める日本円資産はわずか約7%となった。「世界の通貨の変動が大きく、世界経済に多極的発展の動きがあることにより、中国の外貨準備の多元化は必然的な選択になっている」と、中国人民大学経済学院の劉元春副院長は話した。
劉元春氏によると、中国が日本国債を大幅に買い越すのは日本の債務リスクが低いためではない。なぜなら、日本の政府債務の対GDP比はすでに200%を超えているからだ。「日本国債を大幅に買い越すのは戦略面の考えによるもの」とする劉元春氏は、地域経済一体化の発展や通貨の取引需要増加に伴い、日本国債の買い越しは中日双方の貿易における直接取引コストを引き下げ、外貨準備の不均衡によるリスクを軽減することができると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年6月5日