環球時報:今後の中日関係の進展についてどのように考えるか?
田中氏:まず、現在、存在する問題についてよく検討して速やかに解決し、先延ばしにしないことです。それから、両国の青少年友好のための教育を強化し、日中両国の青年に、日中関係が今日まであるのは、両国の政治家が大きな政治的なリスクを省みず積極的に進めてきて勝ち取ったものであると伝え続ける必要があります。この(友好)関係を大切にし、守り、発展させていかなければなりません。
その上で、実情にあった教育をする必要があります。たとえば、日本の米が自国であまり売れなかったときに、中国の富裕層はその3倍、4倍の高値で日本の米を買いました。もし、日本が米の価格を下げれば、より多くの中国の方が購入するでしょう。そうすれば、日本の米の生産量を増やすことができます。この問題が解決すれば、日本はもうTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の問題で悩まずにすみます。この問題のように日中経済関係の全体観に立って、両国に利益があることを語り、国民に知らせるべきです。ただ、このような実情にあった教育を進める人はなく、日中は隣国であるにもかかわらず、互いに理解不足のままになっています。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月11日