2005年から毎年、中日両国で同時に実施される「中日共同世論調査」(2012年度版)の中国側の調査結果がこのほど発表された。中国の一般市民の日本に対する好感度は、日本の先進的な科学技術や高品質な製品など「物質文化」と関係があることが明らかになっている。一方、学生・教師の日本に対する好感度の要因は日本の「精神的文化」だった。中国の総合ニュースサイト「中国日報網」が報じた。
中国の一般市民は日本の科学技術や製品を信頼し高く評価している。同調査によると、日本製品はクオリティーが高いと考えている一般市民は11年54.5%、2012年51.5%と半数以上を占め、高い割合を維持している。これは、一般市民の日本の製品に対する認知度と正比例している。
一方、学生・教師は日本人の性格を高く評価しているようだ。同調査では、「日本に対して好印象を抱いている理由は?」との問いに、75.4%が「物事への取り組み方がまじめ」、「仕事に勤勉」、「向上心が高い」、35.9%が「親しみやすい」、「礼儀正しい」、31.2%が「日本は整っていて清潔」と答えた。このように、学生・教師は日本の精神的文化や日本人の気質に対して好印象を抱いていることが分かる。
昨年、東日本大震災が発生した際の日本人が示した秩序正しさも、中国人が好印象を抱く要因となっている。同調査では、一般市民の39.2%、学生・教師の33.2%が、震災直後の互いに協力し合う姿や秩序立った様子に対して敬服の意を示している。日本人のそのような態度は確かに、中国人にとって良い模範となっている。
「人民網日本語版」2012年6月21日