中国初の女性宇宙飛行士となった劉洋さんはほかの2人の男性宇宙飛行士とともに、16日に宇宙船「神舟9号」に搭乗し宇宙に向かい、18日に実験用宇宙ステーション「天宮1号」とのドッキングを成功させた。中国新聞社はこのほど、日本人女性宇宙飛行士の山崎直子さんを取材した。山崎さんは劉さんにメッセージを送り、宇宙での時間を楽しんで欲しいとコメントした。
◇11年と15日
2010年4月5日、山崎直子さんは米宇宙船「ディスカバリー」に搭乗し国際宇宙ステーションに向かい、15日間の任務についた。山崎さんは地球に帰還すると、祖国の日本で一躍スターとなった。
日本は1985年より日本人宇宙飛行士の育成を開始しているが、現在までで計10名(女性は2名)にとどまっている。70年代生まれの山崎さんは、子供の頃から宇宙に憧れていた。山崎さんは自らの努力により、夢につながる階段を一段ずつのぼっていった。
山崎さんは29歳で正式に宇宙飛行士の資格を獲得した。計画によると長くても5年間で宇宙に行けるはずであったが、さまざまな原因により11年間待たされた。山崎さんはこの11年間に、米国とロシアを訪れ訓練を実施した。夫は山崎さんの夢を支えるため、退職し家事に専念した。
――11年間待たされ、家庭に思い負担がのしかかったにも関わらず、宇宙の滞在期間はたった15日間でした。今振り返ってみて、それだけの価値があったと思いますか。
山崎さん:はい。長年苦労を積み重ねたため、宇宙に到達した時の感動と喜びがいっそう強烈に感じられました。
◇劉さんへのメッセージ