高齢化問題はますます深刻になり、出生率も下がっている。加えて僧侶の生活はさびしく、多くの日本の寺院はこれから存続が危ぶまれる事態に陥っている。この状況を変えようと、日本の僧侶はさまざまなお見合いイベントに参加して、結婚し子供を育てて、寺院の後継者を増やそうとしているという。
日本では、僧侶の妻帯と家庭を作ることが許されている。最近では、多くの僧侶が東京で行われるさまざまなお見合いイベントに参加している。男性の後継者がいない寺院の所有者はしかたなく、娘をお見合いイベントに参加させて、将来の僧侶となる夫を探す。
もっとも最近行われた僧侶のお見合いイベントは、東京お台場にある高層ビルの30階で行われた。スーツを着た僧侶51人が、条件にあった若い女性を正式に紹介された。
岡山県倉敷市の27歳の僧侶は「僧侶と結婚したい女性はとても探しにくい。私たちは積極的に女性と接触しなければならない」と話した。また、愛知県の一宮市の24歳の女性は「父親が住職で、3人の姉がいる。自分は寺を継いでくれて管理したい男性を求めている。」と語った。
今回のお見合いイベントに参加した今年37歳の女性は「ビジネスマンとではなく、寺院を持っている僧侶と結婚すれば、夫が会社でリストラされて失業することなど心配しなくていい」と話した。
仏教は日本で神道に続く2番目に大きな宗教だが、ここ数年、人気が急に下がっていた。多くの寺院は財政的に苦しい立場にあり、吸引力と収入を上げるため、さまざまな目新しい提案を打ち出している。たとえばジャズが流れる休憩室、美容サロン、そしてファッションショーやヒップポップコンサートの開催場所などだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年9月3日