「日中の絆」は大森和夫、弘子夫妻の日本僑報出版社から出版する7冊目の書籍で、今回の日本語作文コンテストの受賞作品56篇が収められているほか、大森夫妻の24年に及ぶ中国人大学生の日本語学習支援の感動的な足跡が記されている。この書籍を出版した日本僑報出版社は、在日中国人の段躍中さんが創業した会社で、すでに200冊あまりを出版し、中日民間交流に大きな貢献を果たしている。
大森和夫さんはこの本の中で、日本語を学ぶ中国人の若者ひとりひとりがもれなく中日交流の民間大使であり、日本人が彼ら中国の若い人の声に耳を傾けることはとても意義があることだと書いている。書中で「日本は『一つの謝罪』と『3つの感謝』を忘れてはいけない。『一つの謝罪』とは、当時日本が中国に対して行った侵略行為に対する謝罪だ。『三つの感謝』とは日本文化の発展に影響し促進させた中国文化に対する感謝、国交正常化時に中国が戦争賠償金を放棄したことに対する感謝、善良な中国人が日本人が残した孤児を育ててくれたことに対する感謝である。」と語る。
大森和夫さんは以前朝日新聞で記者を務め、1989年に国際交流研究所を立ち上げ、日本に留学している中国人学生と中国人大学の日本語学習を热心に支援している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月19日