中日の舞台芸術家が競演する交流イベントが東京で開催された。常磐津、中国民族舞踊、京劇、中国雑技など盛り沢山。世界的指揮者・小澤征爾氏の実弟の小澤幹雄氏による講演もあり、約200人の聴衆は華やかな舞台に魅了された。
【新華社北京10月21日】2012年10月17日、中国と日本の舞台芸術家が競演する交流イベントが東京・日本橋で開催された。常磐津三味線の11代目家元の岸澤式佐氏を中心とした「式佐の会」(江戸浄瑠璃保存会主催)で、日本舞踊、浄瑠璃、中国民族舞踊、京劇、中国雑技など盛り沢山。世界的指揮者・小澤征爾氏の実弟の小澤幹雄氏による「兄小澤征爾と中国」と題した講演もあり、約200人の聴衆は華やかな舞台に魅了された。
日本の伝統芸術では、五條珠胡、五條雅文両氏の伝統舞踊「さんさ時雨」、常磐津津太夫氏と岸澤式佐氏らによる浄瑠璃「本朝二四孝・狐火の段」など。中国側は育松田氏の民族舞踊「春江花月夜」「少女の春」のほか、京劇、中国雑技も演じられた。
岸澤式佐氏作曲の京劇「舞踏の為の組曲・パート2」は同氏らの三味線演奏をバックに京劇スターの寇然氏、張海倫氏がきらびやかに演じ、感動を呼んだ。
俳優・エッセイストの小澤幹雄氏は兄・征爾氏について、「我々4人兄弟は中国・東北地方(旧満州)で育ったので、中国には懐かしい思い出でいっぱいだ。征爾兄は中国から持ち帰ったアコ―ディオンで音楽に親しんだ。中国でオーケストラの指揮をするのが好きで、いつも大きな喜びを感じているようだ」と語った。