だが日本人は、周辺の中国、ロシアという大国、韓国、朝鮮という小国の中に、石原のこの手にのる国は1つもないということをはっきりと知るべきだ。近代以降、北東アジアで最も多く悪事を働いたのは日本だ。もし日本人が自ら誠意を示して周辺国に出向かぬまま、周辺国の方から友好を懇請しに来ることを期待しているのなら、日本に対してそのように自らを貶める国は北東アジアに1つもないというのが現実だ。
日本の有権者が石原に機会を与え、その小政党が二大政党を弄び、転がすことを許した場合、日本自らの未来を台無しにするだけである。これは北東アジアに面倒と危険をもたらすが、日本が抱えることになる面倒と危険は間違いなくどの国よりも多い。
中国は石原の代表する勢力など、まともに相手にすることは望んではいない。中国は大きく、気を配るべき事が多く、これまでは石原に目をくれて構ってなどいられないのが常だったからだ。だが今年、石原が意外にも少ない元手で日本政府を動かしてみせたことには、驚かされた。
だがわれわれはすぐに適応し、より右翼化した日本と付き合わざるを得ないという現実を受け入れた。これは良い事ではないが、われわれには眼前の日本に対処するに十分な力がある。中国は今後も、真の熱意をもって日本と張り合い続けていくことはない。だがわれわれはすでに、日本が弱い国をいじめて強い国にはへいこらする、隣国とのつきあいにおいて誇りを欠く国であることを知っている。われわれはボールを日本側に蹴り渡すだろう。誠意をもって友好を発展させる必要性を理解したと思えば、われわれは歓迎する。再びどうにもならぬ事に固執し、思い上がって挑発に来るのなら、われわれのお返しは必ずや前回よりもより強力なものとなり、日本はさらに恥をかくことになるだろう。
「人民網日本語版」2012年11月14日