JR東海の開通後、日本国有鉄道時代の20年間において、東海道新幹線は設備投資額の約4倍の資金を自然災害への対応に投じている。そのため新幹線は大雨などの悪天候下でも、高速運行を維持することが可能だ。またレールの耐震性の強化、世界をリードする脱線防止装置等は、新幹線の安定運行および乗客の安全保障を目的とするものだ。
設備投資の他に、新幹線は作業員の能力に対しても高い条件を設けている。例えば運転士は、次の駅までの距離により速度を計算することが可能だ。新幹線の運行は秒単位で管理されており、新幹線の到着・発車・通過にかかる時間は15秒単位で計算される。遅延時間が1分以上に達することが予想される場合、新幹線の指揮部は運転士に指示を出し、加速するよう求める。
秒単位の管理制度は、時間通りの運行を保証するためだけのものではない。例えば新幹線のドアが閉じられてからも8秒の時間が確保されているのは、駅構内および新幹線内の職員に安全を再確認させるためだ。新幹線はまた、毎日深夜に通過するレールのメンテナンスを行なっている。職員全体の協力により、新幹線の正確な時間と安全性が維持されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年1月7日