東京電力は「高放射性物質魚」が外洋に移動して市場に出回り人々の健康と安全を脅かさないよう、福島第1原発周辺海域に網を設ける計画だ。広州日報が伝えた。
米国の科学者は以前、高水準の放射性物質汚染が続くため、福島第1原発周辺海域の魚は10年間は食べるべきでないと警告した。福島第1原発周辺で先日採取した「高放射性物質魚」から1キログラム当たり25万4000ベクレルの放射性セシウムが検出された。食用海産物の基準値の2540倍で、福島第1原発事故発生以降の最大値を記録。日本の核危機から2年、依然としてその危害が非常に憂慮されることが暴露された。
■1キログラムの魚でレントゲン4-8回に相当
福島第1原発を管理する東京電力は18日、昨年12月以降に福島第1原発周辺海域で採取した5種類の魚について、放射性物質濃度が食用海産物の基準値を遥かに上回ったことを認めた。採取した「高放射性物質魚」のうち、長さ約28センチのムラソイ1匹から、25万4000ベクレルの放射性セシウムが検出された。日本の食品安全法は、一般食品の放射性セシウムは1キロ当たり100ベクレルを超えてはならないと定めている。この魚の放射性物質は基準値の2540倍に達するということだ。
専門家によると、この「高放射性物質魚」1キログラムを食べた場合、人体の受ける放射線量はレントゲン4-8回分に相当するという。
■これまでの最大値の10倍
最近の検査では、他にも一部の魚類から10万ベクレル以上の放射性セシウムが検出された。食用海産物の基準値の1000倍だ。
日本政府が発表した資料によると、これまでに福島第1原発周辺海域で採取した魚類のうち最大値を検出したのは昨年8月に同原発の北約20キロで採取したアイナメ2匹の2万5800ベクレルで、食用海産物基準値の258倍だった。今回採取したムラソイはその10倍に上る。福島第1原発周辺海域の放射性物質処理状況には懸念を抱かざるを得ない。
東京電力は「高放射性物質魚」が外洋に移動して市場に出回り人々の健康と安全を脅かさないよう、福島第1原発周辺海域に網を設ける計画だという。
「人民網日本語版」2013年1月22日