近年、海外旅行に出かける中国人は増えており、観光客が現地で選ぶ交通手段は、その国の文化を知るルートともなる。
日本で、タクシーは1つの交通手段であると同時に、独自の特別な文化も持っている。2012年、日本のタクシーは登場から100年を迎えた。この100年、効率よく素早く、親切で快適なサービスを提供する日本のタクシーは、国内外の利用者から評価されてきた。
ところが、中国人観光客の多くは団体で日本を訪れ、乗れる人数が限られているためタクシーで観光することはできない。2012年、タクシー会社の昭栄自動車はこの状況を変えるため、「中日国交正常化40周年」を機に、東京に初の「観光タクシー」を導入した。
「観光タクシー」の運転手は、中国人乗客の望みどおりの最もふさわしい観光ルートを考える。観光中、運転手は神社の参拝方法や現地のおいしい食べ物などを中国語で熱心に解説し、中国人観光客は短時間で東京の「ベストスポット」を回ることができる。
中国人観光客によりよいサービスを提供するため、昭栄自動車はベテランの中国語講師を招き、中国語講座も定期的に行う。こういった試みは日本のタクシー会社で初めてとなる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月12日