日本の海洋研究開発機構と東京大学の研究チームは21日、深海調査研究船「かいれい」の調査により、南鳥島沖の汚泥に高濃度レアアースが含まれることが判明した。その濃度は、中国の陸上鉱床の約20倍に達するという。3月21日付産経新聞が伝えた。
研究チームは2013年1月に、南鳥島沖の7ヶ所の採集地点(最深は水深5800メートル)で集めた汚泥の分析を行った。その結果、これらの海底の汚泥に含まれるレアアース濃度が最高で6500ppmに達し、中国の陸上鉱床の約20倍に達することが明らかになった。
研究チームの加藤泰浩東大教授は2012年、それまで採集された汚泥を分析し、南鳥島周辺の排他的経済水域の海底面に、高濃度のレアアースが存在すると判断した。そのうちハイブリッドカーに使用されるジスプロシウムの埋蔵量は、日本の230年の消費をまかなえるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年3月22日