トヨタ製のピックアップトラックが戦場で名を馳せると、中国製のピックアップトラックも北アフリカの衝突の中で主役になりつつある。米軍事情報サイト「STRATEGY PAGE」は4月30日、「2年前のリビアの内戦で、中国メーカーの中興汽車が生産したピックアップトラックが大量に使用され、中国製軽トラックが北アフリカで好評を博した。同社のピックアップトラックが北アフリカで好調な売れ行きを記録しており、日本製軽トラックがアフリカ市場で数年間維持してきた独占が打破された」と伝えた。
ピックアップトラックの作戦参加の歴史を振り返ると、トヨタ製のピックアップトラックはその高い操縦性により軍隊に採用され、リビア正規軍への対抗にも使用された。そのためリビアの内戦は、「トヨタ戦争」と呼ばれるほどになった。2011年のリビア内戦期間中、中国製のピックアップトラックも広く使用された。これは過去10年間に渡り、中国がリビアに1万台以上のピックアップトラックを輸出していたからだ。
リビア政府軍と武装グループは1940年代以降、ピックアップトラックとジープの後ろに機関銃を取り付け、軍事作戦に投入していた。