大森和夫氏と弘子氏。段躍中撮影
5月8日午後、日本国際交流研究所大森和夫所長は、中国人の日本語作文コンクールを主催する日本僑報社段躍中編集長と会談し、コンクールを支援する「園丁賞」創設に合意した。この園丁賞は、コンクールで応募数の最も多い大学に25万円相当の書籍を贈呈することである。
元朝日新聞編集委員で長年にわたり中日交流の第一線で活躍している大森和夫・弘子夫妻は、1989年に国際交流研究所を設立して以来、中国人大学生の日本語学習を支援してきた。そして、その成果物として『中国の大学生発 日本語メッセージ』、『中国の1万2967人に聞きました』、『中日交流 二人三脚の22年』、『中国の大学生が心にかける日中の絆』など7冊の書籍を日本僑報社から出版した。
大森和夫氏は著書の中で、日本語を学んでいる中国の若者は皆、中日交流の民間大使であり、日本人が中国の若者の声に耳を傾けるのは非常に意義があると述べている。また大森氏は、日本は「一つの謝罪」と「三つの感謝」を忘れてはならないと記した。「一つの謝罪」とは、日本が過去、中国に行った侵略に対して謝罪の意を示すべきということであり、「三つの感謝」とは、中国文化が日本文化に影響し発展が促されたこと、国交正常化の際に中国が戦後賠償を放棄したこと、善良な中国人が残留日本人孤児を育て上げたこと、と寄せている。
第9回中国人の日本語作文コンクールは、今月末締切。段躍中氏は大森氏の支援に感謝し、多くの中国人学生の応募を期待すると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月10日