釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐる中国と日本の緊迫した局面が依然続くなか、ロシア国営ラジオ局の海外放送「ロシアの声(VOR:The Voice of Russia」は2日、「両国のどちらか一方が妥協の姿勢を見せる動きは未だ見られない」と報じた。
7月1日、中国国家海洋局は、中国の海洋監視船4隻から成る編隊が釣魚島沖領海内で巡航を行ったと発表した。日本の海上保安庁は一方で、中国の巡視船が「日本の領海に侵入した」と発表した。VORは「中国の領土主権を守る動きはとうに常態化している。2012年9月から、中国の船舶による釣魚島沖の海域での航行は5回を下らない」と伝えている。
また、実際のところ、釣魚島沖の海域では中国の海洋監視船だけでなく、日本の海上保安庁の巡視船も航行している。「双方の自国の主権を守り抜く決意はもはや揺るぎないものとなっている」とVORは指摘した。
VORは更に、「中国側は『釣魚島の領有権争いの存在を認めること』を首脳会談の前提条件として提示したが、日本はこれを拒否した。『釣魚島の領土主権は日本にあり、領有権問題は存在しない』というのが日本の公式な立場である。中日間の領土主権をめぐる係争はもはや出口のない袋小路に入っている」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月3日