ここ数日、機密保護体制を強化する「特定秘密保護法案」をめぐって、日本の国会の内外では緊張が高まっている。国会の中では、与党と野党の激しい討論が重ねられており、5日午後に開催された参議院国家安全保障特別委員会では、野党の掲げる疑問にもかかわらず、同法案が強行採決された。国会の外では、多くの人々が連日抗議デモを行い、国会による同法案の採決に反対している。人民網が伝えた。
特定秘密保護法とは、国家の安全にかかわる情報を「特定秘密」とし、秘密を漏らしたり情報を違法に取得しようとしたりした公務員などに厳しい罰を与える法律である。この法案を積極的に進めている政府と与党は、米国などと情報を共有するためには、関連する法律を強化し、秘密の漏えいを防がなければならないと主張している。だが野党と多くの国民は、この法案は「特定秘密」の定義が広くあいまいで、国民の知る権利などを侵し、官僚の権力を強める可能性があるとして反対している。
日本の人々の間では、特定秘密保護法案に対して強い反対の声が上がっており、国会の外では市民団体が抗議デモを連日行い、同法案の廃案を求めている。学術界や文化界、法曹界などからもこの法案に反対する多くの人が立ち上がっており、アニメ監督の宮崎駿や音楽家の坂本龍一、映画監督の山田洋次などの著名人も反対者に名を連ねている。写真は5日、特定秘密保護法案の採択に反対して国会前の抗議デモに集まった日本の人々。(編集MA)