2014年の干支は「甲午(きのえうま)」で、午年になる。安倍晋三首相は1954年生まれで、午年生まれだ。2014年の午年を迎えるに当たり、筆者は安倍首相に「崖っ淵から馬を引き返す」(危機の瀬戸際で踏み止まる例え)ことを呼びかける文章を書こうと思っていた。しかし安倍首相が2013年12月26日に靖国神社を参拝すると、2014年は安倍首相が「馬から降りる」(退任することの例え)年になると予想した。日本新華僑報が伝えた。
このように予想するのは、今回の靖国参拝が中韓などの隣国を激怒させたばかりでなく、米国にとっても一つの挑戦であったからだ。駐日米国大使館は間を空けず、安倍首相の参拝に「失望」を表明した。米国は安倍首相の悪霊参拝に失望を表明しただけでなく、安倍首相本人に対しても徹底的に失望したはずだ。
「安倍2.0」がリリースされると、安倍首相は外交・国防を主柱とし、民主党政権時代に損なわれた日米同盟関係の修復を特に重視した。しかし上気した安倍首相の顔は、米国の冷めた尻にくっついた。その一年間に渡る日米関係は、紆余曲折を経た。消息筋によると、安倍首相は非公式の場において、「どうやら私がいくら努力しようとも、日米関係を小泉純一郎氏の時代まで回復させることはできないようだ」と語った。
この1年間は、安倍首相が米国を釣魚島(日本名・尖閣諸島)の危機の戦車に縛り付けようとした1年、米国がこれを拒否した1年であった。そのためか、この1年間はニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなど、米国の主流メディアが日本の首相を最も多く批判した1年となった。中韓両国が日本との首脳の交流を絶ち、東アジアのトップレベルの外交が膠着状態に陥る中、東アジアで常に発言権と主導権を持つ米国は、損得を考慮しようとするだろう。
筆者はかつて、日本の戦後の政界の歴史は、米国が言うことを聞かない日本の政治家の尻を叩いた歴史だと主張したことがある。米国がさまざまな手段により、日本の首相を引きずり降ろそうとしたのは、1度や2度のことではない。今や米国は安倍首相に失望し、その尻を叩き出した。結果的に、安倍首相はその馬を降りることになるだろう。(筆者:蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月2日