2日に「環球時報」の取材に応じた中国の学者は、「歴史問題に対する態度で、安倍首相は恥ずかしい行動をとっている。中国はこれを機に世界から幅広い支持を求めることができるが、長期にわたるアピールの用意が必要だ」との見解を示した。
中国伝媒大学の何輝准教授は2日、「環球時報」に対して次のように述べた。中国は本当に世界から支持されたければ、長期にわたる戦略的な国家アピールをしなければいけない。このようなアピールは政府間の問題を解決するだけでなく、これらの国の国民問題を解決することが更に重要である。他国の人たちに本当の中国を理解してもらい、民間に浸透させ、説明する必要がある。この面において、イスラエルは成功した例である。
米グローバル・ポストは、中国の指導者が安倍首相に扉を閉ざしてから、日本は次の冷え込んだ「世界での孤立」の時期に入ったと分析。中国は安倍首相にいい顔をしないと同時に、国際社会も日本を非難している。韓国の外相は2日、仕事始めのあいさつで、「安倍氏は東アジアの平和と協力の足手まといになっている」と警告した。日本が最も親しくしている盟友も例外ではなく、米国は安倍首相の靖国神社参拝をはっきりと反対した。ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネは、米国が安倍氏をしっかり批判したのは、リスクが高まることを意識しただけでなく、第二次世界大戦後の米国が先頭に立つ西側陣営において、日本は早くに米国と西側から遠く離れていると徐々に悟ったためだと論じた。フランス誌の「ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール」は、安倍氏の政治の目的は平和憲法の専守防衛の束縛から逃れることだが、この第二次世界大戦の成果に関する分配と戦後の国際秩序の変更は米国と直接関係があり、米政府は慎重かつ明確に決定を下す必要があるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月3日