トルコもまた、世界有数の地震大国である。日本政府が積極的に推し進めているシノップ原子力発電所プロジェクトに対し、現地では反発する声も上がってる。日本のNPO法人「環境・持続社会」研究センター(JACSES)の田辺有輝さんもまた、「トルコではまだ、建築物の耐震に関する規定などが整備されておらず、大地震が発生すれば、原子力発電所周辺の道路などのインフラは麻痺する可能性が高く、事故後の対処が難しい」と指摘している。
福島第一原発では未だに事故が頻発しているが、安倍首相は依然として「見ざる、聞かざる」を決め込んでいる。自国の原発事故も完全に収拾できない中、4基の原子力発電所を建設することは、いつ爆発するか分からない爆弾をトルコに設置するようなものである。
安倍首相夫人の昭恵さんは、夫に対する懸念を隠せないようで、「自国の原発事故も解決していない段階で、原発建設の技術を海外に輸出するのはおかしい」と反発している。
安倍首相には何か下心でもあるのだろうか。(文=蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月19日