小保方氏のスキャンダル 日本の科学研究にとって「痛烈な一撃」

小保方氏のスキャンダル 日本の科学研究にとって「痛烈な一撃」。

タグ: 小保方晴子 幹細胞

発信時間: 2014-04-12 10:25:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

小保方晴子氏は今年1月、権威ある英科学誌学術『ネイチャー』に科学界の常識を覆す幹細胞研究論文を発表し一躍時の人となり、有力なノーベル賞受賞候補者、「日本のキュリー夫人」とまで持ち上げられた。

日本政府はもっと多くの“小保方”を輩出しようと手ぐすねを引いて待ち構えていたものの、状況は一転、彼女の論文はすぐに捏造疑惑が浮上し、彼女に厚い期待を寄せていた政府と国民は冷や水を浴びせたれた形となった。

小保方氏は9日記者会見を開き、自らの「不注意、不勉強、未熟さ」を認めた。そして前日に提出した申し立てでは、論文に使った画像は「より綺麗に」見せるため調整したことを認めている。多くのメディアが小保方氏この行為を「改ざん」と伝えた。

日本の科学研究分野はそれまで中年男性が中心で、頑固で堅苦しいイメージが定着していたが、小保方氏の若くて美しい印象はたちまち人々の心を捉え、日本の科学研究分野に新しい風を吹き込んだことだろう。幹細胞分野での常識を覆す突破以外に、一部メディアは、小保方氏は「お化粧を欠かせない」、「割烹着姿で研究をする」といったさまざまな「ゴシップ報道」も行ってその名を広めていた。

下村文部科学大臣は2月、「若手研究者や女性研究者が活躍しやすい環境づくりを推進し、関連施策を充実することで、第2、第3の小保方氏が生み出されるよう応援したい」と話していた。

幹細胞研究に関しては日本国内でかねてから大きな期待が寄せられており、論文捏造のスキャンダルは大きな失望を呼んだ。ニューヨーク大学メディカルセンターのアーサー・カプラン教授の言葉を借りると、今回のスキャンダルは日本の科学研究にとっては「痛烈な一撃」となり、日本政府は気まずい立場におかれてしまった。

今回の一連のさわぎは、幹細胞分野での突破に急ぐ日本の研究者のプレッシャーの大きさ、発表に膨大な量の論文を要する研究者のプレッシャー大きさが浮き彫りになったのだろうという声が多く聞かれている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年4月12日

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