日本は、中ロの日本海での演習に稀に見るほどの関心を示しているが、これは島国根性によるものだ。彼らは付近の海域に見知らぬ巨船が出現することに対して、昔から奇妙な「恐怖感」を抱いていた。
160年前の7月8日、米国の4隻の新型戦艦(うち2隻が蒸気船)、60門を超える大砲が、鎖国で閉ざされていた日本の門を開き、大きな恐慌を引き起こした。これは日本史で「黒船来航」と呼ばれる出来事で、アヘン戦争の中国への影響と同じく、日本の近代史のページを開いた。
中ロの今回の日本海での軍事演習は、日本人によって「黒船来航」の再来とされている。国民の心中に長く存在していた「艦隊恐怖症」が再び発作を起こすことは避けられず、人々は国家の運命に再び転換が生じることを恐れながら期待しているほどだ。
軍事的な角度から見ると、演習は演習であり、通常ならば仮想敵国が設定されるが、これは実際の作戦対象と同じとは限らない。日本はいわれなく、他国の軍事演習に多くの政治的な意味を読み取ろうとしているが、敵意ある発言をし敵対的な行動に出れば、世界の笑い者になるだけだ。
(筆者:陳黎平 武装警察河南総隊鄭州市支隊政治部)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月15日