登場して40年が経つ「ドラえもん」の人気は、今尚衰えを知らない。先日北京市内の大型ショッピングモールで催された「ドラえもんの秘密道具展」では、入場数時間待ちの大行列ができたほどで、同展示会は上海や海南でも人気を博した。
大きな顔に小太りという愛らしいドラえもんの姿は、日本のアニメの象徴的キャラクターであろう。ドラえもんの明るく前向きな性格、争いを嫌う謙虚な姿勢、そしてタイムマシンやどこでもドアといった意表をつく数々の道具は、何代にも渡って子どもたちの夢を叶え、素敵な思い出を残してきた。ドラえもんの漫画本発行部数は全世界で2億部、動画は2000話を超え、映画作品は30部以上を数える。
日本で生まれたアニメは数多いが、なぜドラえもんはこれほどまでに人気が高いのだろう。その答えはキャラクターの性格やストーリー性からヒントを得ることができる。ドラえもんのストーリーは親近感を感じることができ、創造力と包容性、友情を重んじるといった特徴があり、これらの特徴は長年経っても万人が受け入れられる価値観だ。