中国海軍、いかに封鎖を突破するか?
中国海軍の東から西太平洋に入る航路は、ほぼ完全に封鎖されている。しかし専門家は、「中国海軍が、日本の支配する海峡と航路から第一列島線を突破し、順調に大洋に入る上で最も重要になるのは、双方の総合的な実力だ。中日が交戦状態に陥っていなければ、中国海軍は国際法に基づき、通過する海峡・航路を選択する権利を持つ」と述べた。
専門家は、「戦争中に最も重要になるのは、海峡以外での問題解決だ。海岸線から数百キロ離れた空と海で、双方はまず制空権と制海権の争奪を繰り広げる。これらの問題を解決してから、ようやく航路の問題が浮上する。制空権と制海権を把握する戦いで中国が勝てなければ、大洋に進出することはできない。逆に日本が失敗に終わり、航路付近にミサイルを配備して中国の軍艦を封鎖・遮断しようとするならば、それは夢物語になる」と分析した。
これらの地対艦ミサイルはフレキシブルに配備できるが、火力の攻撃を受けやすい。日本メディアは、「88式地対艦ミサイルの配備方法はシンプルだ。陸上自衛隊は宮古島に多くの発射陣地を作り、そこに防御・偽装施設を建設できる。平時は駐屯地内に駐在し、戦時は予定されている発射陣地にスムーズに移動する」と報じた。しかし中国側の既存の弾道ミサイル、巡航ミサイル、航空兵の火力は、これらの陣地とミサイルに事前に攻撃を仕掛けることができる。
また88式地対艦ミサイルに搭載されている捜索レーダーは、島嶼の平坦な地形による影響を受け、探知距離が短い。同ミサイルの攻撃目標が30−50キロ以上(発射陣地)に達する場合、誘導の中継が必要になり、主に哨戒機もしくは艦艇から提供される目標の情報に基づき視程外距離攻撃を仕掛けることになる。制空権・制海権を把握していなければ、これらのミサイルも力を発揮することができない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月17日