甲午戦争勃発120周年を記念するため、大連市で行われた「甲午戦争以来の中日関係」学術シンポジウムは、歴史の角度から甲午戦争の影響及び中日関係の変化を振り返り、多くの専門家や学者が討論を行なった。
甲午戦争は19世紀末に日本が中国と朝鮮を侵略した戦争である。戦争は中国の敗戦、北洋艦隊全軍の敗北という形で終わった。中国の清朝政府は日本軍国主義の軍事圧力に迫られ、不平等条約『下関条約』に調印した。甲午戦争は日本の国力を強くし、列強にした戦争でもある。
甲午戦争が現代の中日関係に与えた影響について、17人の各研究機関や大学の専門家、学者は様々な角度から中日関係の発展の背景、無視できない歴史的要素を述べた。甲午戦争以降、中日両国は海洋のソフトパワー、歴史文化の伝承、教育問題などの様々な面において見解の不一致と争議がある。
会に出席した専門家の梁雲祥氏は、「中日関係の変化は中国の実力が強まっていることと大きく関係している。長期にわたって、日本は強く中国は弱かった。現在、両国の立場に逆転の傾向が現れており、日本は適応できていない。中国と日本の戦争に対する認識は異なる。中国の近代化の道はもともと日本よりよいはずだったが、日本に打ち破かれ、甲午戦争の影響を受けた」と話した。
当面の中日関係について、会に出席した学者らは、甲午戦争の影響を正確に見極め、国際秩序を維持すると同時に原則を守るべきであり、領土と海洋の主権はいかなる形式の侵犯も受けてはならないとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月12日