首脳会談には適切な雰囲気と環境が必要だ。王外交部長と日本の外相の非公式接触では、中日関係の改善がテーマとなった。王外交部長は日本に対して、両国関係に存在する政治的障害を克服するため、実質的な努力を行うよう求めた。上述した政治的障害は日本側が設置したため、日本側が自ら取り除かなければならない。日本が態度を正さず、実質的な行動に出なければ、中日関係の改善は話にもならず、首脳会談も本来の意義を失う。安倍政権が間違いを認めず、方針を変更せず、接触・対話の空虚なスローガンを叫ぶだけならば、首脳会談は何の効果も生まないだろう。
中国人は対外交流の中で、道理・利益・節度を重視する。日本との外交面の駆け引きも同じだ。王外交部長が日本の外相と非公式接触という形で会談することに同意し、日本に面と向かって厳しい要求を突きつけたのは、日本に対する礼儀や譲歩などではない。中国はやるべきことをやっただけだ。
これからは、安倍首相が「非誠勿擾」の意味を理解できるかを見守ることにしよう。(筆者:賈秀東 特約コメンテーター)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月12日
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