遼寧省撫順市で9月16日、平頂山事件82周年追悼式が開かれた。追悼式に出席した東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)の関係者は、中国で19校の小学校を建設すると表明した。
JR東労組の斎藤弘敦事務局次長は式辞の中で、「82年前に日本軍が起こした平頂山事件の犠牲者と遺族に心より謝罪し、犠牲者に謹んで哀悼の意を表する」と述べた。
斎藤氏は、「1993年に初めて平頂山事件記念館を見学し、歴史の現場で歴史の事実を知ることができた。その後の21年間に渡り、JR東労組は2500人以上のメンバーと家族を集め、平頂山事件記念館を見学した」と説明した。
斎藤氏は、「罪を償うため貢献をしたい。中国の農村部の子供たちのために、19校の小学校を建設することを決定した。2年間の取り組みを経て、建設費に必要な資金を集めることができた。行動を通じて、何代にも渡る平和と友好の願いを伝えたい」と語った。
斎藤氏は現在の日本の内政·外交について、「安倍首相の行為は、不戦の誓いを基礎とする平和憲法を形骸化させている。当方は日本が戦前のような、危険な状態に戻ることに反対する。世界平和のため、全力を尽くす」と述べた。
追悼式に出席したJR東労組の50数人の代表者は、平頂山事件の犠牲者に黙祷を捧げ、「平頂山事件が中国人にもたらした苦しみと傷を忘れず、歴史の事実を尊重し、侵略戦争に反対し、中日友好と世界平和を守る」と書かれた横幕を掲げた。
1932年9月16日、中国侵略日本軍は撫順市の平頂山村を突然包囲し、抗日武装の支持を理由に年寄り、女性、児童を含む武器を持たない3000人の民間人を平頂山のふもとに強制連行し、大虐殺を行った。罪の痕跡を消すため、死体や8000軒以上の住宅に放火し、大惨事を起こした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月17日