日本新華僑報網はこのほど、「日本の国会議員の超特殊福利を覗いてみよう」という文章を掲載し、日本の衆参両院議員が受けている「特殊待遇」を紹介した。主な内容は以下の通り。
日本の国会議員は様々な特権を持っている。その一つが、電車を無料で利用できることだ。日本鉄道博物館によると、日本で最初に国会議員に無料乗車のサービスを提供したのは、1889年に開業した甲武鉄道、現在のJR中央線だった。1906年までに、ほとんどすべての鉄道が両院の議員に無料サービスを始めた。国会議員には特別な鉄道乗車証(通称「JR無料パス」)が与えられている。
日本の衆参両院の事務局によると、2013年4月1日時点で、480人の衆議院議員のうち410人、242人の参議院議員のうち212人が無料パスを持ち、支出総額は4億8650万円に達した。
日本の国会議員は電車の無料利用のほかにも多くの特殊待遇を持っている。日本国憲法には国会議員が三大特権を持つことが明記されている。第一に不逮捕特権。国会会期中は、院外における現行犯罪の場合を除いては、参議院または衆議院の許可なしに国会議員を逮捕することはできない。会期前に逮捕された議員も、参議院または衆議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない。
第二に免責特権。国会議員が会期中に行った演説や討論、表決などは原則として責任を問われることはない。もちろんこれは国会会期に限ったもので、国会終了後に議員個人が両院外で行った不適切な言論は、批判や懲罰の対象となる。
第三に歳費特権。いわゆる「歳費」とは、国会議員が受け取る給与を指す。国会議員法の規定によると、議員は毎月、国庫から一定額の歳費を受け取る。平均歳費は衆参両院議長で月額218万2000円、副議長で月額159万3000円、国会議員で月額130万1000円にのぼる。さらに約635万円のボーナスもある。日本メディアによると、日本の国会議員の給与待遇は世界的にもトップレベルにある。
このほか日本の国会議員は、公設第一秘書、公設第二秘書、国会議員政策担当秘書の3人の秘書を置くことが許されており、これらの秘書の給与は国費で負担される。新幹線も無料で乗車できるだけでなく、飛行機も毎月4往復を無料で利用できる。さらには東京で最良の立地の議員宿舎に格安で住めるほか、文書通信費用として毎月100万円の手当てもある。もし政党に入っていれば、毎年一定額の政党交付金も受けられる。日本の庶民にとっては羨ましい限りの待遇だ。(作者・蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月17日